テーマパークダンスクラス

寒くもなく暑くもない。
梅雨のじめじめとした湿気も今日はなく、レッスン日和な気候。

ディズニーランドや、ユニバーサル、志麻スペイン村、ラグーナ蒲郡などテーマパークなどが魅せるショーダンス。
華やかな衣裳で舞うダンサー達は、見ている人を楽しませ、元気づける。

レッスンが始まり、稽古場にそんなテーマパークを思わせる音楽が流れる。
先生から上手と下手に別れて登場するようにと指示が出る。
音楽がなりファンファーレと同時に、稽古場の片隅から登場し、ポーズをとった。

舞台に出る瞬間は重要だ。
ここは夢の世界へ誘うような華やかさ、可愛さ、笑顔を目指しポーズをとる。あのテーマパークのダンサー達のように。

音楽が少し小さくなり、勢いをつけるように盛り上がるように流れると、それに合わせて稽古場の中央に走りでる。
ここからが、ダンサーの踊りだ。
右手を円を描くように優雅にあげ、足を高くあげる。粘るところ、ハギレよく踊る所、ポーズや体の動きの流れで、抑揚をつけ、魅力的な踊りになるように、音楽にあわせていく。

途中で音楽がストップされた。
先生から音楽の取り方が曖昧な所を指示される。
音楽や振りを正確に理解し表現できるようにと。
それらを素早く理解し体に入れると再び音楽が流れた。

粘る所が難しい。
音楽より少し早く足が落ちてしまう。
基礎レッスンが足りていないと実感させられる。
バレエをもっと練習して、ポーズをコントロールしてとれる体づくりをしよう。
いや、コントロールだけでなく、もっと音楽性も磨いて表現力につなげたい。
ジャスダンスも必要だ。
踊りを大きく見せ、広いテーマパークで遠くにいる人にも伝わるように踊れるようになりたい。
必死に踊っていると「明るく楽しそうに、笑顔で」と先生の声が聞こえた。

息が切れる。汗が落ちる。
そろそろ、夏が近づき、汗だくの季節だ。
そして、オーディションも近づいてくる。
明日もまたレッスンを頑張ろう。
そして、今年のオーディションには絶対合格するんだ!

「ありがとうございました!」
レッスンが終わり水を飲む。水が美味しい。